2010年2月25日木曜日

NEWS BEAT

今日はちょっと読み物的な話からスタートです。

先月、阪神大震災をテーマにしたテレビドラマで「神戸新聞の7日間」というのをやっていました。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。見ていて、印刷の観点で気になった事がありました。

・記事に使う写真は、フィルムを暗室で現像して使っていた
・記事はワープロで打ち、印刷した紙をFAXしていた
・または、電話で記事を読み上げていた
・95年当時、新聞紙面の制作には「ホストコンピュータ」が使われていた
・神戸新聞のホストが地震で壊れ、
 提携先の京都新聞のホストを借りて紙面を作るのだが・・・
 京都新聞の現地まで行かないと使えない
・そして京都で出力したフィルムを
 神戸の山中にあった工場までクルマで運ばないと印刷できない

震災はついこないだの出来事のように思えるのですが、パソコンも、デジカメも、通信環境も、まだまだ無かった時代だった事に改めて驚きました。

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かつて「新聞制作システム」と言えば、大手コンピュータメーカー製のホストやCTSと呼ばれる重厚長大な機械が鎮座していたものです。価格は数億円~十数億円、保守費用だけで年間数千万円もし、メーカーの技術者が新聞社に常駐していたり。

それがこの10年くらいで相当にダウンサイジングされました。ホストコンピュータはワークステーションに、そしてパソコンに。高い費用をかけて絶対ダウンしないシステムを構築していた時代は終わり、即座に代替可能な端末を充分に用意しておけば事足りるようになりました。(もちろん、データは強固なサーバに格納しておかねばなりませんが)

あっという間の環境変化だったように思います。

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そんな今、弊社でも「新聞組版システム」をリリースする事となりました。ホームページでもお知らせの通り、モーニングスター株式会社様にご導入いただいたシステムがベースになっています。価格の検討や諸環境の整備が完了し、いよいよパッケージ製品としてリリースです。

InDesignをベースにし、従来の専用機からの移行を強力に支援するこの製品、どうぞご期待ください。キャンペーンも予定しています。詳細は間もなくニュースリリースにて!

2010年2月23日火曜日

新機能開発中!

現在、弊社にて鋭意開発中の「複数レコードまとめ機能」についてお知らせします!

これはMyAutoPub Advancedに搭載されるデータ加工ツールの機能で、以下のような場合に威力を発揮します。

●折り込みチラシ等で・・・
「シャンプー・リンス 各298円」
「牛肉各種 どれでも100g 148円」

●ギフトカタログ等で・・・
「愛媛みかん
 5kg入り 1,000円
 10kg入り 2,000円」

いずれもごく普通に見られる表現ですね。

チラシやカタログの入稿データはCSVやエクセルの場合が多いですが、ほとんどの場合において1レコード(1行)=1商品です。
では上記のような表現をしたい場合、どうすれば良いでしょうか?

最も良くあるのは「複数の小組をとりあえず画面上に組み、不要な文字列や画像を削除する」方法でしょう。
すなわち、
「シャンプー 298円」
「リンス 298円」
と組んでおいて、シャンプーの価格を消し、リンスの価格に「各」を付加するという方法です。
しかしこの方法だと・・・直しが入った価格を元データに戻したくても、リンスの価格にしか反映できなくなってしまっています。

このような不整合を解決するのが「複数レコードまとめ機能」です。複数の商品をまとめたレコードをワンタッチで作り出し、まとめ商品用のテンプレートを使って自動組版。価格等に修正があれば、まとめ商品レコードとIDで連携された元レコードへ自動で反映。


いかがでしょうか。最初からデータが揃う事の無いチラシやカタログにおいては、単なる流し込み機能・自動組機能は意味を持ちません。手作業による修正を前提とした「データシンクロ型の自動組版」こそが、制作工程の合理化に寄与すると言えます。


近日登場、ご期待下さい!

2010年2月22日月曜日

はじめまして。

本日からオープンエンド社に勤務の、組版番長です。
2人目のブログ執筆者として、よろしくお願いいたします。


私と自動組版の出会いは、今をさかのぼる事約20年前。
「電算写植」と呼ばれたシステムがまだ現役の頃でした。

時代は変わり、MacDTP・WindowsDTPが盛んになりましたが、
我々が進むべき道は変わっていないと考えています。

「クライアントの原稿作成支援も含めた、ワークフロー全体の合理化・データ連携化 及び自動化」の達成を通じて、印刷会社・制作会社の皆様の受注力・提案力アップに貢献する事。


私がこの会社に入ったのは、データシンクロ型自動組版が今後のDTP業界を席巻する力足り得ると確信したからでした。

信念を持って、製品開発と販売に取り組みます。 皆様どうぞよろしくお願いいたします。



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